このカテゴリーでは、秋田県が取り組んでいる医療従事者の人材確保対策をまとめています。
4つの施策~医師・看護師の確保に向けた取り組み
北秋田2次医療圏では人口10万人あたりの医師が113人しかおらず、慢性的な看護師不足にも悩んでいる秋田県では、人材確保のために様々な対策が取られています。
例えば、将来的に秋田の地域医療を救いたいと考えている人に対しては研修や修学にかかる費用を助成する制度があります。
これはJA秋田厚生連が貸与している奨学金で、医学部生に月75,000円、看護学部生に月50,000円を貸与。卒業後にJA秋田厚生連が運営する医療機関に勤めれば返還は免除となります。
数々の医療問題を抱えている秋田にはマイナスイメージがつきまとうことも多いですが、県は問題解決を目指して不断の努力を続けているのです。秋田の医療に貢献したいという気持ちさえあれば、活躍の場は必ず見つかると思いますよ。
家庭医(総合医)の重要性
何かというと専門医ばかりがクローズアップされていますが、スペシャリストばっかりでは医療は回っていきません。ちょっとした体調不良を診たり、どんな病院に行くべきなのか判断を下したりする入り口的な医師がいないと地域医療は活性化していかないのです。こちらでは地域を守るゼネラリスト、家庭医について解説しています。
非常勤医師の応援は必須
常勤医師が不足しているのであれば、必要に応じて非常勤スタッフによる応援が必要になります。秋田県では1日からOKの非常勤医師を募集している病院が多くあり、ブランクのある方や定年された方でも気軽に働けます。非常勤での短期仕事を探しているのであれば、是非とも秋田の医療を救援にきてほしいところです。
自治医科大学を知っていますか?
すでに医師・看護師をやっている方にはあまり関連がありませんが、地域医療を志向している学生には自治医科大学という選択肢があります。卒業後にへき地などの地域医療に従事することを条件に、学費を減免してもらえる大学です。もし、医師になりたいけれど経済的に厳しいという高校生がいらっしゃれば、検討してみてはいかがでしょうか?地方の医師確保に一役買うと同時に、医師志望の高校生を助ける砦でもあります。
女性の労働環境改善を!
病院というのは女性の多い職場です。看護師・医療事務はほとんど女性ですし、比率は少ないけれど女医さんもいます。しかしながら、まだまだ出産・育児をしっかりとサポートしてくれる病院は多くありません。しかし、サポート不足を理由に退職してしまう女性が現場復帰できれば、人材確保は大きく前進します。こちらでは、女性の労働環境改善について解説しています。