ここでは、秋田の医療現場の人材不足の現状と、好条件の求人を見つけるための裏技をご紹介します。
医師・看護師が全国平均より14.8%も少ない秋田
人口10万人あたりの医師数は、全国平均で206.3人。ちなみに、首都東京では10万人あたり265.5人で、もっとも医師充足率が高い京都府では同272.9人となっています。
さて秋田県はというと、180人程度に留まっています。看護指数に関しては正確なデータが出ていませんが、不足していることに変わりありません。
厚生労働省は“安心と希望の医療確保ビジョン”という政策を打ち出して、医師を1.5倍にする計画を立ててきましたが、今のところ目に見えるほどの効果は出ていない状態。
正直なところ日本医療は、先進国としては最低水準の人数で回すことを余儀なくされているのです。その中でも特に人材不足が進んでいる秋田県は、危機的状況に陥っているのは言うまでもないでしょう。
しかし、逆に考えれば看護師の需要が供給を上回っていることを意味します。
もちろん病院の経営状態など様々な要因が絡んできますが、経営状態に問題がないのに看護師が足りていない病院なら、驚くような好条件を提示してくれる可能性があるのです!
看護師不足の病院なら、交渉も可能!?
日本人は全体的に内向的なので、多くの人は“提示された条件を飲むかどうかが全て”と考えているようですが、世界的には労働条件は交渉の上で決定していくのが常識。今の状況は、求職者にとってチャンスとも言えるのです。
看護師不足に陥っている病院は、何がなんでも看護師を雇わなければなりません。人材不足が続いて最低限の看護配置基準を満たせなくなれば、病棟閉鎖・病床削減を余儀なくされます。
しかし、受け入れられる患者の数が減ってしまうと、病院の利益は落ちるはず…。そうなれば労働条件を下げるしかなくなり、また人材不足に…。これでは負のスパイラルです。
このスパイラルを断ち切るには、病院に必要な人数の看護師をすぐにでも雇い入れるしかありません。
ここは、きちっと交渉し、自分が納得いくだけの給与・待遇を引き出してしまいましょう。
求人リクエスト制度を活用すべし!
病院との条件交渉を自分で行うのはきっと難しいでしょう。看護師の仕事は患者のケアであって労使交渉や駆け引きではありません。そういったことは、交渉を仕事としているプロフェッショナルに任せるのが一番。そこで頼りになるのが“転職エージェント”です。
転職エージェントは、病院側から手数料をもらって看護師を紹介する仕事なので、1円でも高い給料になるよう、看護師本人以上に必死で交渉してくれます。なぜなら、基本的に人材紹介の手数料は、紹介した看護師の給与を基準として算出されるから。高い給与になるように交渉した方が、エージェントにとって得なんです。
しかし、世の中には、この手数料うんぬんの話しを「自分の給料から引かれるんだ」と誤解して、「なら自分で掘り出し物を探した方が得!」とばかりに、ハローワークなどで自力で探す人もいるようです。
一般企業の就職で考えれば、大手の優良企業がハローワークなどに求人を出すわけがないことはすぐに分かるはずです。
と、ここまで話した以上、
最後にエージェントを他の人以上に活用できる裏ワザも紹介しておきましょう。
これを利用するには、まず自分が入職したい病院の目星をつけておく必要があります。といっても、人材会社が掲載している公開求人の中から探す必要はありません。むしろ、一切、求人なんか出していない病院でもOK。
当然、その病院は求人を出していないのでライバルはいません。あなたしか知らないオイシイ案件を独り占めにできるというわけです。エージェント側も、これをきっかけにその病院と取引関係ができればしめたものとばかりに、いつも以上に力をいれてバックアップしてくれます。
ただし、どのエージェントでも求人リクエスト制度があるわけではないので注意して下さい。まぁだからこそ裏ワザなわけで。興味のある方は試してみて下さい。