ドクターショートサポート(非常勤)支援制度

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このページでは、へき地医療をサポートするドクターショートサポート制度をご紹介します。

非常勤ドクターの力で医療へき地を応援!

ずっと勤務し続けることができる常勤医を充分に確保できるなら、それに越したことはありません。ですが今の状況を考えれば、そう簡単に常勤のドクターを増やせる見込みがないのは明白です。

それならば、当座の苦境をしのぐために非常勤のドクターを活用するのも現実的な選択肢でしょう。

非常勤ドクターへき地の医師数を見ると一見してどうにか充足しているように見える場合もありますが、医師数のデータは常に診療を行っている常勤医の数で表されているわけではありません。常勤医0というへき地診療所が13%にも及び、さらに常勤医1人の診療所が60%となっています。

非常勤医がたまに診療しているだけの状態では、とても医師数が改善しているとはいえないのです。となれば、非常勤ドクターがまだまだ必要なのは言うまでもありません。これについては、看護師についても同じことが言えます。

また、ISFJ政策フォーラムが2006年に発表した論文によれば、へき地の医師数は、その地域にいる看護師・保健師の人数に大きな影響を受けているそうです。

この論文では、地域の看護師数・准看護師数・保健師数・1人あたりの老人医療費の数字と、医師の人数に相関関係があるかどうか調査されており、うち看護師数と保健師数については医師の人数に大きな関連があると認められました。

簡単にいえば、看護師・保健師が充分に揃っていることで医師の労働環境が向上するため、看護師・保健師が足りていれば医師が増え、逆に不足していれば医師も減っていくという意味合いです。

へき地医療に携わる常勤医師・非常勤ドクターを確保していくためには、まず看護師・保健師の人数を確保することが必要というわけですね。

以上の理由から、看護師の皆さんがへき地診療所に赴くことは、医師確保の側面からも非常に有意義であるといえます。医療へき地を応援するためには、看護師の存在が不可欠。意欲のある方にはどんどんチャレンジして頂きたいと思います。

ドクターショートサポートバンクの取り組み

ドクターショートサポートバンクドクターショートサポートバンクでは、秋田県の診療所・病院で働く仕事を数多く紹介しています。

1日単位で働けるので“ちょっと試しに”という気持ちでも気軽に始められるのではないでしょうか。

ドクターショートサポートバンクは雇用契約が完了するまでの間、トータル的にサポートしてくれるので安心して利用することができます。

雇用条件の交渉も代行してくれますし、面接の際には病院までスタッフが同行。もちろん条件が合わない場合は断ってもOK。他の仕事を引き続き探してくれます。

ちなみに定年退職した医師や、育児でブランクのある女医さんなど、現役の第一線から退いている方でも大丈夫です。

へき地には、常勤医1人だけで回しているために、本来休診の日でも急患が来た時のために診療所を空けられないという状況が常態化していることもあります。もし短期でも応援に駆けつけられる非常勤ドクターがいれば、状況は大幅に改善するはず。

お隣の新潟県では、いつでも応援に来られる非常勤ドクターを登録しておき、必要に応じて派遣するドクタープールという制度が始まっています。

今のところ、秋田県はドクターショートサポートバンクのために600万円くらいの予算しか投じていませんが、非常勤医を効率的に集めるのであれば、もう少し大規模な予算を投じて欲しいところですね。

非常勤の仕事は他にも色々!

実は、ドクターサポートショートバンク以外にも、類似した取り組みは存在しています。

例えば、看護師を対象とした、離島応援ナース・へき地応援ナースなどの、医療過疎地を短期応援する仕事。

3ヶ月・半年など予め期間を決めて離島・へき地に赴任し、看護師として仕事を行うわけです。中には2週間など、超短期の案件もあるので、興味があれば試してみるのも良いでしょう。

また、修学旅行に同伴して生徒の健康管理をするツアーナースなども有名ですね。仕事の傍らとはいえ無料で旅行についていけるので、半ば楽しみのために参加する方もいるんだとか。

でも、お仕事である以上、楽しい事ばかりとは限りません。そこで、実際に短期応援ナースに参加した看護師さんの体験談も紹介しておきたいと思います。単なる説明を読むより、実感が湧くのではないでしょうか?

短期応援ナース体験談これまでに3回、応援ナースをやったことがあります。色々な看護師さんに会えて、しかも短期なので互いに不満を持つような状態になる前に期間が終わるのもメリットでした。普通の病棟勤務と違って心から助け合えるし、同僚の良い部分しか見ないうちに仕事仲間としての関係は終わります。特に仲良くなった人の中には、その後も連絡を取るような方もいました。ただ、仕事自体はけっこう覚悟がいります。人が少ない、設備も足りない…。それなのに患者さんは際限なくやってきます。60床の病院だっていうのに平日の昼間、看護師3人という状況も経験しました。しかも、癌が肉割れを起こして頻繁にガーゼ交換しなきゃいけないターミナルの方がいたので…とにかく大変。その時は辛かったけど、今となっては良い思い出です。
短期応援ナース体験談合う合わないは人によりますが、私はとっても良い経験をしました。もちろん場所によっては看護師不足で仕事量がものすごいことになっている場合もあります。私の場合、ある日の外来シフトで“この病院へやってきて2週間の私が一番古株!”という考えられない状況になったことも(笑)。でも、そういった問題は3ヶ月のことだし、と割り切れました。初めての土地へ行って、今までと違う状況で働く。何だか看護師としてだけでなく、人間としても成長できたと思います。もちろん病院によって当たり外れはありますから、そのあたりは派遣してくれる人材会社の人とよく相談するべきでしょう。人間的に信頼できるコンサルさんと出会えるかどうかが第一関門ですかね。